1998年04月09日

ポケモン事件

全国で子供達が倒れて話題になってしまったポケコン事件ですが、テレビ局も各局すぐに対応してガイドラインを作ったりセミナーを開いたりしました。私もTBSに講習を受けに行きましたが、突き詰めればテレビそのものに問題がある事になるので、映像業界に身を置く立場としてこうした知識の欠如を感じて反省したりもしました。以下に紹介する記事はその時にネット上で公開されていたものをベースにしています。

今回の問題に関するこれまでの調査・研究と今後の対策などについて広く視聴者の方々に報告する事を発表しました。テレビ東京では、日本民間放送連盟から要請のあった「アニメーション等の映像手法について」の留意点やガイドライン、それに厚生省や郵政省の「ポケットモンスター問題」についての調査 結果を十分尊重しつつ、「ポケットモンスター事件」の再発防止のためのテレビ東京独自の「アニメ番組製作ガイドライン」の策定と事件の要因となったフリッカーの検出・解析装置の開発を急いでいましたが、本日それぞれ完成しました。

ポケットモンスター問題 検証報告
【放送日時】4月11日(土)午後13時00分〜13時55分
【番組意図】ポケモン問題がなぜ起こったのか、また今後、再発防止のためにどのような対策を講じるかを中心に放送する。

【番組内容】英国ITC(独立テレビジョン委員会)のガイドライン作成に協力した光感受性反応研究の第一人者、ハーディング教授(アストン大学)をスタジオに招き、ポケモン問題の原因を究明 するとともに、テレビ東京が作成したガイドラインの医学的裏付けを解説してもらう。また、冒頭テレビ東京社長からお詫びの挨拶と、事件の経緯、ポケモン第38話で使われた映像技法の解説や、新しく開発した映像フリッカー検出・解析装置の「アニメチェッカー」を紹介する。 

またテレビ東京は、ITCやBBCのガイドラインを上回る厳しい独自のアニメ番組製作 ガイドラインを作成しました。しかしながら、テレビそれ自体が持つ特性から生じるリスクを完全に回避することは出来ません。そのリスクを軽減するために、視聴者の皆様に“テレビの見方”についても引き続き放送 を通じてお願いしていく考えです。

《テレビ東京から視聴者の皆様へのお願い》
○テレビを視聴する際には、テレビから十分に離れて見る。
○テレビを視聴する際には、部屋を明るくして見る。
○ テレビを視聴する際に不快を感じた時には、手のひらで片目にふたをしてテレビから目を離す。

テレビ東京 アニメ番組の映像効果に関する製作ガイドライン
1)1/3秒(フィルムでは8コマ・テレビフレームでは10フレーム)以内で1回を超える光の点滅は避けるべきである。
2) 急激なカットチェンジや急速に変化する映像も、光の点滅と同様 の影響を与えるので、1/3秒に1回を超える使用は避けるべきである。
3)赤色を単色で使用した点滅やカットチェンジも危険である。 ただし、単色の赤色を除く色の組み合わせで、それが同じ輝度(明るさ)であれば問題はない。
4) 輝度差のある規則的なパターン(縞模様・渦巻き等)は、原則として避けるべきである。

* 光感受性反応の研究の権威、イギリスのハーディング教授は「テレビ自体が点滅した光を発して映像を送り出す媒体である以上、光刺激によって症状が生じるリスクを完全になくすこ とはできない」としている。

テレビ東京 アニメチェッカー 〜映像フリッカー解析装置〜
テレビ東京では「ポケットモンスター問題」発生直後から、同様な事態の再発防止に向けてハード面でも検討を行ってきました。 この度、「ポケットモンスター問題」の主な要因となったフリッカー(テレビ画面の光の周期的変化)を瞬時に検出し、解析する装置を開発しました。 この装置は、厚生省や郵政省から「ポケットモンスター問題」の原因として指摘された“フリッカー”の過剰使用を完全に検出し、解析するシステムです。 テレビ東京では、この装置を7月から正式導入し、ソフト面での内容チェックに加えて映像技術表現の面からも厳しくチェックを行います。

T.装置の名称  アニメチェッカー 〜映像フリッカー解析装置〜
U.開発の目的 この装置はテレビ東京が策定した「アニメ番組の映像効果に関する製作ガイドライン」と、 ITC(イギリス独立テレビ委員会)のガイドラインに盛り込まれたフリッカーを検出、解析する目的で開発されました。

V.装置の分析内容
(1)フリッカーの発生時刻と継続時間
(2)フリッカ―の周波数
(3)フリッカーのレベル
(4)フリッカーの色成分
(5)異常発生箇所の画面表示と印刷

W.開発 (株)テレビ東京と(株)アドバンテスト社 の共同開発
posted by cq at 00:00| Comment(0) | 映像業界関連
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