2000年11月15日

InterBEE 2000(幕張メッセ)

毎年恒例の放送機器展ですが、予想通りHD関係とノンリニア中心でNTSCリニア系は何も見るところが無い印象でしたが、今年はローコストノンリニア機材に直接触れたり、メーカーの話しを直接聞くのが目的と言えます。HD関連ではSONYブースで1080-24pの素晴らしさを映画を通して伝えている紹介ビデオがプロジェクターで映し出されていてフィルムの世界にまでSONYだらけを目指している姿を見せて貰いましたし、ノンリニアの大御所クオンテルのHD対応マシンのデモで使われていたソフトがディスクリート製なのも印象に残りましたね。折角なので写真を何枚か載っけて雰囲気でもお伝えしましょう
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今回一番注目していた"PinnacleSystems社"TARGA3000。D1画像を非圧縮3ストリーム、静止画6ストリームのリアルタイム再生は非常に魅力的なスペックです。64BitPCIバスが1本あれば良いのかと思っていたら、対応マザーボード1種類以外では動かなかったのを確認済みという潔癖さとD1とアナログ出力が同時に出来るオプションが70万以上するという事、さらには他社情報ではバグがかなり出てると聞いたので、まだまだ購入するには問題有りでしょうか。セット価格を聞くと買う意志が急速に薄れていきます。
TARGA3000対応ソフトということで見に行った"クレッセント"社で扱っているSpeedRazor。編集ソフトと合成ソフトがくっついた感じで操作性が良く非常に好感が持てました。価格もこのクラスでは手頃だし、なによりもネットワーク経由でキャプチャーカードなしでも動かせるバージョンを用意しているのは嬉しい所でした。機器展の中で一番心動かされた製品です。
"新輝"社で扱っていた編集ソフトincite。DigiSite上でのみ動くソフトですが、編集感覚はかなり良い感じです。後に我が社の編集マシンはこれに決定しました。
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"クオンテル"社IQでも使われていた"ディスクリート"社のCombustion。AfterEffectsより高度な合成が出来る事とinfernoにデータを渡せる事は素晴らしいのですが、動作がかなり重そうな印象です。ちゃんと動く環境でのデモを期待してますが、いつ見られるのでしょうか。
後は"カノープス"社のDV-REX最新版を見ましたが、折角RS-422での制御が出来るようになったのに肝心のEDL機能を考えてないのと、AVIファイル以外のファイルを扱えるようにならなかったのが残念でした。そんな訳で今回のInterBEEではD1非圧縮がPCベースでも扱えるようになってきたのを体験出来たのが最大の成果だったと思います。
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2000年10月14日

D端子規格

現行のTVはNTSC方式ってので放送されていますが、こいつは縦横比3:4の走査線525本になっています。これをSDTVと呼んでます。HDTVはここの部分が全く異なる規格で、今回のBSデジタル放送に使われるのは縦横比9:16の走査線1125本になっているのです。(今回のというのは現行では縦横比9:16の走査線1125本インターレースの1080iと呼ばれる方式を各局とも使いますが、将来的にはBS日本とBS朝日は縦横比9:16の走査線750本プログレッシブの720Pにしたいようなのです)BSデジタル放送では各局がこのHDTVとSDTVにラジオやデータ放送もくっつけたマックバリューセットのような状態で放送を開始するのです。そりゃ番組予算が少ないのも当然ですよね。本来各局が持っている放送帯域にはHDTV2チャンネルがあるのですが、どれだけの視聴者が高画質を望んでいるかを考えれば、SDTVを3チャンネル放送した方がまだマシだと思うのは納得出来る考えではあります。方式が異なるため現行のNTSC用TV(普通のTV)では本来HDTVを視聴する事は出来ないのですが、発売されているBSデジタルチューナーはHDTV放送でも現行のTVで見ることの出来るダウンコンバートの機能を持っているので、HDTVの高画質は無理でも視聴する事は可能です。このあたりも妥当な作戦と言えます。 最近のTVにくっついているD端子については下記に示しますが、買う気分になる値段のものではD3端子のものがお勧めでしょうか。D1端子付きのTVも結構売ってますが、480iだけならあんまり買う意味がなさそうな気もしますし、D3端子なら今のところのBSデジタル放送には完全に対応しています。
D端子規格 480i 480P 1080i 720P 1080P
D1端子 - - - -
D2端子 - - -
D3端子 - -
D4端子 -
D5端子
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2000年10月13日

BSデジタル放送

いよいよ12月にBSデジタル放送が開始しますね。NHK、WOWOW、スターチャンネル、民放5社でTV放送が合計10チャンネル分始まる訳です。WOWOWとスターチャンネルは有料(NHKも現行と同じBS受信料はかかるけど)だけど、残りのチャンネルはタダなのでBSアンテナ付けてる所ならば、最近続々と発表されているBSデジタルチューナーを買うだけで済むのが一番の魅力でしょうか(ただしチューナーは\10万くらいするけど)。何故だか疑問に思うほど宣伝が少ないのは民放各局もたいして予算も力も入れてないせい?なんて考えも浮かんできます。とりあえず、各局の料金と方式を図にします。
ch 放送局 料金 方式
1 NHK BS1 945円 SDTV1ch
2 NHK BS2 SDTV1ch
3 NHK デジタルハイビジョン HDTV1ch SDTV3ch データ10ch
4 BS日本(日本テレビ) 0円 HDTV1ch SDTV3ch ラジオ2ch データ1ch
5 BS朝日(テレビ朝日) 0円 HDTV1ch SDTV3ch ラジオ2ch データ1ch
6 BS−i(TBS) 0円 HDTV1ch SDTV3ch ラジオ2ch データ10ch
7 BSジャパン(テレビ東京) 0円 HDTV1ch SDTV3ch ラジオ2ch データ10ch
8 BSフジ(フジテレビ) 0円 HDTV1ch SDTV3ch ラジオ2ch データ10ch
9 WOWOW 2,300円 HDTV1ch or SDTV3ch ラジオ2ch データ9ch
10 スターチャンネル 2,000円 SDTV1ch データ1ch
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1998年04月09日

ポケモン事件

全国で子供達が倒れて話題になってしまったポケコン事件ですが、テレビ局も各局すぐに対応してガイドラインを作ったりセミナーを開いたりしました。私もTBSに講習を受けに行きましたが、突き詰めればテレビそのものに問題がある事になるので、映像業界に身を置く立場としてこうした知識の欠如を感じて反省したりもしました。以下に紹介する記事はその時にネット上で公開されていたものをベースにしています。

今回の問題に関するこれまでの調査・研究と今後の対策などについて広く視聴者の方々に報告する事を発表しました。テレビ東京では、日本民間放送連盟から要請のあった「アニメーション等の映像手法について」の留意点やガイドライン、それに厚生省や郵政省の「ポケットモンスター問題」についての調査 結果を十分尊重しつつ、「ポケットモンスター事件」の再発防止のためのテレビ東京独自の「アニメ番組製作ガイドライン」の策定と事件の要因となったフリッカーの検出・解析装置の開発を急いでいましたが、本日それぞれ完成しました。

ポケットモンスター問題 検証報告
【放送日時】4月11日(土)午後13時00分〜13時55分
【番組意図】ポケモン問題がなぜ起こったのか、また今後、再発防止のためにどのような対策を講じるかを中心に放送する。

【番組内容】英国ITC(独立テレビジョン委員会)のガイドライン作成に協力した光感受性反応研究の第一人者、ハーディング教授(アストン大学)をスタジオに招き、ポケモン問題の原因を究明 するとともに、テレビ東京が作成したガイドラインの医学的裏付けを解説してもらう。また、冒頭テレビ東京社長からお詫びの挨拶と、事件の経緯、ポケモン第38話で使われた映像技法の解説や、新しく開発した映像フリッカー検出・解析装置の「アニメチェッカー」を紹介する。 

またテレビ東京は、ITCやBBCのガイドラインを上回る厳しい独自のアニメ番組製作 ガイドラインを作成しました。しかしながら、テレビそれ自体が持つ特性から生じるリスクを完全に回避することは出来ません。そのリスクを軽減するために、視聴者の皆様に“テレビの見方”についても引き続き放送 を通じてお願いしていく考えです。

《テレビ東京から視聴者の皆様へのお願い》
○テレビを視聴する際には、テレビから十分に離れて見る。
○テレビを視聴する際には、部屋を明るくして見る。
○ テレビを視聴する際に不快を感じた時には、手のひらで片目にふたをしてテレビから目を離す。

テレビ東京 アニメ番組の映像効果に関する製作ガイドライン
1)1/3秒(フィルムでは8コマ・テレビフレームでは10フレーム)以内で1回を超える光の点滅は避けるべきである。
2) 急激なカットチェンジや急速に変化する映像も、光の点滅と同様 の影響を与えるので、1/3秒に1回を超える使用は避けるべきである。
3)赤色を単色で使用した点滅やカットチェンジも危険である。 ただし、単色の赤色を除く色の組み合わせで、それが同じ輝度(明るさ)であれば問題はない。
4) 輝度差のある規則的なパターン(縞模様・渦巻き等)は、原則として避けるべきである。

* 光感受性反応の研究の権威、イギリスのハーディング教授は「テレビ自体が点滅した光を発して映像を送り出す媒体である以上、光刺激によって症状が生じるリスクを完全になくすこ とはできない」としている。

テレビ東京 アニメチェッカー 〜映像フリッカー解析装置〜
テレビ東京では「ポケットモンスター問題」発生直後から、同様な事態の再発防止に向けてハード面でも検討を行ってきました。 この度、「ポケットモンスター問題」の主な要因となったフリッカー(テレビ画面の光の周期的変化)を瞬時に検出し、解析する装置を開発しました。 この装置は、厚生省や郵政省から「ポケットモンスター問題」の原因として指摘された“フリッカー”の過剰使用を完全に検出し、解析するシステムです。 テレビ東京では、この装置を7月から正式導入し、ソフト面での内容チェックに加えて映像技術表現の面からも厳しくチェックを行います。

T.装置の名称  アニメチェッカー 〜映像フリッカー解析装置〜
U.開発の目的 この装置はテレビ東京が策定した「アニメ番組の映像効果に関する製作ガイドライン」と、 ITC(イギリス独立テレビ委員会)のガイドラインに盛り込まれたフリッカーを検出、解析する目的で開発されました。

V.装置の分析内容
(1)フリッカーの発生時刻と継続時間
(2)フリッカ―の周波数
(3)フリッカーのレベル
(4)フリッカーの色成分
(5)異常発生箇所の画面表示と印刷

W.開発 (株)テレビ東京と(株)アドバンテスト社 の共同開発
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